恋。甘い、苦い、切ない想い。
この想いはいつまで続くのだろうと、身を焦がし時を削り取る。
近づく相手との距離に、心臓が壊れてもおかしくないほどの響きが感じられていた。
目が合った瞬間の喜び、ふと触れた瞬間の興奮、言葉を交わした瞬間のときめき。
光のように走り抜けて、その時は幸せと不安で満ちる。

 恋。甘い、苦い、切ない想い。
この想いは、刹那の出来事をきっかけに、自らの中に浮かび上がる。
その笑顔、人柄、声、温度、空気……何もかもが好ましく感じられていた。
黙っていてもいい。そばにいられるだけで心地よく、安心した。
やがて静かに発現し、ゆっくりと身体と心を蝕んでいくのは、狂気。


 とまぁ、2パターンの設定を用意してみました。
どちらの恋にしても、自覚した想いなんてどうにもなりません。
消えればどれほど楽なものか。どれほど安堵するか。
 そう思っても、結局は失いたくない、忘れられない、どうすることも出来ないと、誰に教わるでもなく知っている。識っているのです。
それだけに、苦しんで、不安を抱いて。
 変わっていく自分、どうにもならない想い、それを知らないだろう誰か、壊れそうな理性。

 そして、現実と夢の狭間を行く葛藤。

 想い叶わずとも、抱いてしまった感情をどうすることも出来ず。

 誰に助けを求めればいいのかそれさえも解らず。

 時が過ぎると共にゆっくりと風化していく想いは、新しい出会いと共に甘い疼きを内包して、ゆるりふわりと甦る。


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