Plumage Legend〜絶佳の奇才〜 あとがき
というか自主的反省。自発的検閲。
意味:裏話・伏線を張った場所・補足説明などなど含むあとがきのようなぶっちゃけ話。
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 どうも、こんにちは。いや、はじめまして?深耶、紅音といいます。
絶佳の奇才、ここに完結いたしました。エンドマークです。4つ目、でしょうか。
えぇっと、もし本編を最後まで読まずにこのページを見ていらっしゃる方がいましたら、ご注意申し上げます。
このサイトのあとがきは、(この話に限らず)ネタバレしか含まれてません。なかなか見つけられない場所にあるあとがきなので、これから読む方はほとんどいないと思いたいんですが、一応。別に読むな、とは言いませんので。
王子様たちと私に最後までお付き合いくださった方は『あれ?』と思うかもしれませんが、今回はそれほど深く突っ込んでネタばらししてません。
加筆で、『これ以上触るとマズイ』と思った上での判断ですので、掘り進めるのは止めました。気になる方がいらっしゃいましたら、どうぞ、お気軽にメールでどうぞ。

それではそろそろ、あとがきらしく始めます。


  ◆はじめに
 年間連載シリーズ第二弾、ですね。現代物を移動してしまったのでここには並べてませんが、この前に連載というかオムニバス形式のシリーズをひとつやってましたので。
最後の方、私の都合でペースが乱れて、なし崩し的に年を越してしまって申し訳ありませんでした。でも、最終的に完結したから、いいや、なんて懲りずに思ってます。新しいの始めちゃったし。あちらもよろしくお願いいたします。
完結からしばらく時間を置いて、加筆修正を終えてからのあとがきですので、何やら感慨深いというより『これで絶佳の奇才はもう大丈夫だ』と勝手に思い込んで安堵している節がありますので、ちょっぴり不安です。ですが、加筆というほど書き加えてもいないけれど、これ以上いじったら、本当に際限なくこねまわしてしまいそうでしたので、絶佳の奇才はこれでおしまいです。


  ◆お話には出てこない設定
 ○サイ=ザイエル=フレイム
暗いですよね、この人。
いや、ホント。自分ではそう思うんですけど……どうですか?クールなキャラですか?
紅音には、これが限界かと……でも、サイの場合は言葉に出さなくてもかなりごちゃごちゃ中身で考えてる人なので、一人称にすると悩んでる部分を全部書いてしまえるし、書きにくくはなかったかな。
最初からサイにとってリシュは全てのよりどころで、だからこそ追いかけて突き詰めて、結果的にあぁなったというか。運命がどうこうって言うよりは、やっぱり、サイ自身が欲して、リシュと幸せになって欲しくて。……これって別に、お話には出てこない設定じゃないですね。
一応、修正してはあるんですが、整理しておきます。
淡い金髪、深い蒼の瞳をしています。右耳にはカフスが、左耳にはピアスが。左耳は、リシュにもらったピアスともうひとつ、小さい青のピアスをしてます。サイは両利きで、剣は左手で振るいますから、指輪は右手。中指にオマケで作ってもらった指輪。小指には、リシュへ渡した女物の指輪が嵌ってました。

 ○リシュ=アリシエル=ウインズ
純情可憐、幸せになってほしい私にとっては第二世代。
第一世代は言わずもがなのウミエル・レイエル嬢と、ケレス・ソウルペア。まぁ、その辺の関係はまた二重の神話で。
絶佳の奇才で語られている『世界が変革を迎えた時』って言うのが、このケレスとソウルやウミーとレイエル嬢の出て来る二重の神話なのです。
二重の神話の改稿が終わる頃、あの世界に語り継がれている神話をいくつかエピソードとしてアップしようと思ってます。それで、ある程度は落ち着く、かな……?
さすがに絶佳の奇才で創世の神話まで遡ったら、書く方も読む方も「はぁ?」ってなるかな、と。気になる方は、どうぞ、二重の神話、よろしくお願いいたしますvv(宣伝かよ)
リシュは栗色の髪、翡翠色の瞳。翡翠とエメラルドの色は違うので、どっちにしようかなって一時期悩んだことがあるんですが、翡翠の方が字面も音にしたときの響きも綺麗だから、翡翠。やや白みのかかった、柔らかい緑色です。エメラルドグリーンは翡翠色だと思う。エメラルドって、透明感のある濃い緑とか黄緑色でしょう。濁ってない色。で、サイとは逆、右耳にピアス、左耳がカフス。左手の中指にサイから受け取ったルビーの指輪。

 ○ソーシャ=ソフィエル=フレイム
可哀相キャラです。なんか、いつも空回りして。
わざとじゃなかったんだけど、それなりに純粋にサイを想ってて、大好きで。あぁでも、好き、というよりは……憧れ、なのかな。彼女の場合。
力も、美貌も、何者にも負けない強さを持っていたサイが、リシュの存在があるだけで変わっていく。それが耐え切れなかった、純粋な子。だから、悪い子ではないんじゃないかと。

 ○ケイン=ディエル=アークス
ぽっと出キャラ。他に語ることなし。
一応、リシュへの気持ちは本物だと思いますですよ。でも、リシュにその気がないと分かったら、諦められるくらいさばけてるだけで。いいことです、諦めが肝心。
最後にはサイに助言までしちゃって。もっと悪い人になって欲しかった……。

 ○ダイス
リシュを見つけた人。この人についてが、一番語られてないですな。
えぇと……この人は、リシュを見つけた人です。リシュの住んでた家の前に、でっかい泉があるんですが、その水面とたまたまダイスが使った水鏡が繋がったんですね。
で、そこに人がいる、ってんでダイスはリシュを見つけたわけです。水鏡に映ったリシュに一目惚れしてね。それから、リシュはファリエル教官に預けられて、色々説明したりとかで、最終学年へと編入するにいたります。最終学年が始まるまでリシュにべったりだったのがダイス。
で、攻撃属性を使うのが得意だったダイスは、自分が見つけたって言うのに運命を一方的に感じて、リシュはきっと自分のパートナーになるんだって期待してたら、ならなくてサイに掻っ攫われて。長いこと、陰ながらサイを呪い殺そうと(違)策を練っていたわけです。
で。あぁなって。リシュに、最終学年での記憶をすっぽり抜かれて。
抜かれたあと、最初に見た顔がリシュ。で、また一目惚れしちゃったわけですよ。
仕方ないからリシュは養生ってことでおうちまで連れて帰るんだけど、それを利用して、養成所の上の人がサイとリシュを会わせないために策を練ります。
ダイスの精霊力を使って、リシュを隠してしまおう、と。
まぁ、隠したところで見つかっちゃったわけだけど。


  ◆ラスト
 サイが幸せになろうって言ってるんだから、リシュは幸せになるでしょう。サイはあの野郎みたいにきちっくーでもないし。……ないと思う。
あ。でもですね、言うか言わぬか悩んだんですが、サイとリシュ、もうヤッてますので(爆笑)。
51と52の間。番外編投票で票が集まらなかったら、dbnsにアップしようと思ってて。
種明かしして、色々と話もして、サイとリシュの力をそれぞれ歪めて。そのあと、ね。触れるようになるんですよ。その感動と興奮。どうですか!!(何)
その流れをぼんやり考えてる時、うわぁ、俺はどこかに男の視点を持ってるに違いない、とか思いました。
ずっと触れなかった、触れないと思ってた肌に触れるんだ、抱き締めて、口付けて……っていうサイの目の動きがね、読めて。

 ……まぁ、それは置いといて。
養成所の教官になる、と宣言したサイとリシュ。言葉通り教官になって、生徒をしごいてます。教育って厳しい。
ただ、サイとリシュは多分、子供は作らない。作らないというか……うーん。これ以上言ってもごちゃごちゃしてくるだけっぽいのでやめましょうか。幸せに最期を迎えることだけは確実なので、それでいいかな、と。

 どうしてあとがきが書きにくいのかな、と。最後になって考えました。
ようするに、終わった実感が、あまりないんですね。「っ終わったぁぁぁっ!!」っていう達成感が。どうしてだろう。
でも、「あぁ、終わったんだ」って言うしっとりした気持ちはあるんです。それは2人が、私の中で落ち着いた証拠かな、って思います。
王子様たちと私が「っ終わったぁぁぁ!」だったのは、終わったの後に「よぉし次ィっ!!」っていう書きたい気持ちが暴れてたからだったんじゃないかなぁ。「次」が書きたいから、「今」が終わったことに対する感動があって。
この2人の場合は、よし、これで大丈夫だっていう、自分の中での明確な形が出来てるから。安心して、終わりましたよって言える。
言えるけど、言えるから、それ以上語るものが何もない。自分の中にあるものを、文章にして完全に吐き出せたと思ってるから、こうしてあとがきに補足するものを書けない。
もちろん……これが最良の形というわけではないけれど、一番最初のプロットからはものすごい勢いでずれて膨れ上がってるけど。
それでも、書き終わった、大丈夫、って思えることは、とても嬉しいこと。

 皆様、ここまでお付き合いありがとうございました。
また、次のあとがきでお会いできれば嬉しく思います。







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というか自主的反省。自発的検閲。
意味:裏話・伏線を張った場所・補足説明などなど含むあとがきのようなぶっちゃけ話。