女王と騎士と魔術師と。 あとがき + 裏話 + こぼれ話。
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  ◆はじめに
 えっと。何はともあれ、完結です。
ここまでお付き合いくださった皆さん、本当に、ありがとうございました。
何というか。ウチのサイトで、初めてエンドマーク……(あの世界ではまだエンドマークじゃないんですが)……いや、皆さん「あれで終りなのかよっ?!」って思ってらっしゃるかもしれませんけど、そうです。あれで終わりなんです。
あのあとは、皆さんのご想像におまかせいたします。
クラウンが魔術師ギルドの実権を握り、ギルドの規約をゆるめてリーザリオンと幸せになるかもしれませんし、レイジスがその天然っぷりと微妙になごみ系のキャラと鬼(クラウン)のいぬ間にで抜け駆けをして、リーザリオンを手に入れるかもしれません。
反対に、二人とも選ばれず、突然現れた貴族の息子にリーザリオンが一目惚れするかもしれないですよ。

そんな感じで、やらしい解釈は終わりにしましょう。

 ここからは裏話になります。
実はこのお話、ネタとしては、ずいぶん前からありました。ネタ帳の日付によると、2年前くらいですね。
しかも、シリアスでした。長編の予定でした。
……そんなの、もう、跡形もなく……(遠い目)。まぁ、これはこれでとても気に入っています。
双璧の喧嘩は、書くのとっても楽しかったです。
紅音は個人的にクラウンが好きなので、結構クラウン、出てますね。レイジスファンの方には、申し訳ないことをいたしました。


  ◆お話には出てこない設定
 ○リーザリオン・レイン
 ファンタジーで、黒髪黒眼のヒロインは、結構珍しいようです。確かに、なかなかいませんよね。
でも、双璧の二人と並ぶとしたら、突飛な色(水色とかピンクですね)より、ずっと映えると思ったので、こんな感じです。
彼女がクラウンには『リィ』、レイジスには『リーザ様』と呼ばれるのは、結構細かい理由があります。
本当は、本編の中で明かしたかったのですが、彼女は公式の場以外で『女王陛下』と呼ばれるのが、あまり好きではありません。
ので、城で働いている人は、たいてい彼女を『リーザ様』と呼びます。だから、レイジスは私的な場では『リーザ様』と呼ぶわけです。
 クラウンは、幼い頃から結構仲良くしていたようで、ばらしてしまうなら、彼女がクラウンを『ライ』と呼ぶのは、王家の血族同士にのみ許される愛称だからなんですね。
『リィ』も同じです。血族同士にのみ許される愛称なので、クラウンは彼女を『リィ』と呼びます。魔術師には地位はあんまり関係ありませんし。

 そして、リーザリオンは『ライ』という呼び名を捨てることで、クラウンを王家に縛りつけるのをやめたいと、そう思っていました。
そんなことしても、彼は好きだからいるので、現状は変わるはずもないのですが(笑)。

 レイジスとの出会いは、両親がまだ生きていた頃、ようするに、レイジスの若かりし18〜19歳の頃です。
当時まだ平の騎士だった彼は、剣術大会で準決勝まで進み、子供が闘技場内に落としたぬいぐるみのために棄権します。はっきり言えばお馬鹿さんですが、彼らしい行為ですねー。
その様子をきっちり見ていたリーザリオンは、女王に即位し、すぐさまレイジスを探したのです。彼の性格が、彼を今の地位に押し上げたと言っても過言ではありません。


 ○レイジス・ミング
 頑張れ騎士総代。
金髪青眼の、ファンタジーで最も愛される、そして美形ぞろいのこの色を持ってらっしゃる騎士様ですが、どうも、かの国では運が向いてこないようです。
それでも、女王のそばにいられればそれで幸せな人なので、今のところ文句はないのだと思われます。
彼はあまり文中での描写、ありませんが、大柄です。身体も分類するなら筋肉質な方でしょう。顔ももちろんいいですよ。優しくてちょっと情けない感じです。分かって頂けるのでしょうかこんなので(苦笑)。
クラウンがからむと、かなり熱くなるタイプです。心優しく勇敢で、女子供には何があっても絶対に手を上げない、騎士道精神に則ったきっちりした性格です。
双璧は、正反対を心がけてます。正反対だけど、だから、喧嘩するほど仲がいい、というか。
そんな感じで彼は頑張ってます。でも、考えるのはあんまり得意ではない方です。むしろ、考えるくらいなら先に走り出してしまえと思う、結構無謀な人でもあります。

 女王との出会いは上記に述べました。クラウンとの出会いは……言うまでもないですね。リーザリオンに呼び出されて、何をしたかとびくびくしながら執務室まで行ってみれば、何やら生意気げな銀髪の男がいたわけです。
ん、何か感じ悪いやつだな、とは思ってました。そして、第一声。
「いつまでそこに突っ立ってるつもりだ馬鹿さっさとあいさつしたらどうだ」
普通キレます。
ぷっちーん、と来てはいましたが、彼も大人なので(?)冷静に、まずは女王にご挨拶をしたわけですが、それからです。彼らの因縁は今も、そしてこれからも続きます。
……負けるな騎士総代。


 ○クラウン (クルツ=ライド・ウルフィン・レイン)
 無敵の魔術師(爆)。
銀髪赤眼、私の大好きな組み合わせです。顔は、けんのある目つき以外はかなり整って(目つき悪くても十分いいのですが)、背も標準よりは高いです。
レイジスにはもちろん負けます。スレンダーな方ですね。何てったって魔術師ですから(笑)。
本文中一度も出てきませんでしたが、攻撃魔法等を使う場合は杖を用います。ランクによって扱える杖が違います。杖のレベルと魔術師の潜在能力は比例して上がり、術の効果も同様に上がります。
ただ、ギルドでは『お仕事』以外での杖の所持を禁止してるので、クラウンはかの国にいる間は、一切杖を持ちません。補助魔法は杖無しでも使えますから。
レイジスとは違い、滅多なことで激情を露にはしません。ただ、レイジスとはあまりに反対過ぎて、もう、どうしようもなく腹が立つんですね。だから、あれは素で怒ってます。
ギルドにいる彼を見慣れている人は、かなり怯えて逃げ惑うのではないでしょうか。ギルドの彼は、冷酷無比にして冷徹、誰に対しても態度を変えず、常に一貫して氷のような態度を取る人です。
無駄に動くのが嫌いなので、まずは腰を落ち着けて考えてから(短時間で思考展開する人)ようやく動き始めます。

 女王との出会いは、幼い頃、クラウンがまだ真名を持っていた頃です。血族と言うだけあって、彼と女王は4親等から5親等ほどしか離れていないようです。
歳も近いので、よく遊んだ経験があります。
彼が魔術師になったのは、10歳の誕生日を過ぎた頃です。自分にある素質を見抜いた高名な魔術師に、ウチの弟子にならないかと誘われ、しかしそれを蹴っ飛ばして踏みつけると、自分からギルドに乗り込み、師匠を自分で選んだ今までにない型破りな魔術師です。
腕は現在こうして証明されているので、お咎めはないようです。
騎士殿との出会いは、上記参照のこと。



  ◆ラスト
 決めるのに、とっても勇気がいりました。だって、本当にこのお話、先が見えてなかったんです。
何もかもを、その場の雰囲気と思いつきで踏み切って決めました。
でも、さすがにラストはそんなわけに行かず、ない頭を振り絞って、考えて。
その結果があれなので、がっかりしたとか言われたら少し悲しいのですが、私の中では、これでかの国の物語は、ひとまず決着がつきました。
もしかすると、今後、イラストやら小話やらは登場するやも知れません。
キリ踏んでくださった方のリクも、もちろんこれの番外編、オッケーですよ♪
どんな内容か、はっきり明記してくだされば、がんがん書きます(笑)。
だってあの世界は、まだまだ歴史を紡いでいるんですから。
リーザリオンも、女王として相変わらず書類と格闘中です。
クラウンとレイジスは、毎日必ず一度は乱闘騒ぎを起こして、女王にお叱りを受けます。
そうやって、日々は過ぎて。
私たちの見えない未来を、自分たちで模索しながら歩んでいます。

 私に出来るのは、彼らの日々を見守ることのみ。
ただ、かの国がこれからも永久に平和であり、幸せに包まれているようにと、祈るだけです。
どうか、ここまで読んでくださった皆さんも。
彼らの幸せを祈って頂ければ嬉しいです。


 最後までお付き合い、ありがとうございました。
あなたに、心からの感謝を。




02/09/30   深耶 紅音


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