永遠のときを
<< text index story top >>






 幾度でも、彼の命は巡る。
彼女はいつでも彼を待ち、彼と共有できる時間を共にする。
途方もない長き時を、彼女は季節を感じながら、静かに、穏やかに過ごす。


 永遠を生きる彼らには、時間も、距離も、何の意味も成さない。
巡り、移り変わる風景さえも、彼らの関係を乱すことはない。


 神の存在が消え行く、この時代でも。
巡り会う限り、その幸せは続く。




 永遠の中に、刹那の炎を燃やしながら。








<< text index story top >>
緋赫ト 紫紺ノ 焔ハ 刹那ニ 燃ユル