幾度でも、彼の命は巡る。 彼女はいつでも彼を待ち、彼と共有できる時間を共にする。 途方もない長き時を、彼女は季節を感じながら、静かに、穏やかに過ごす。 永遠を生きる彼らには、時間も、距離も、何の意味も成さない。 巡り、移り変わる風景さえも、彼らの関係を乱すことはない。 神の存在が消え行く、この時代でも。 巡り会う限り、その幸せは続く。 永遠の中に、刹那の炎を燃やしながら。